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このように、使い捨ては「自然→ごみ」の一方通行型のシステムです。 もちろん、モノを作るためには原料が必要です。しかし、モノが一度しか使われなかったら、原料を次から次へとつぎ込まなければなりません。そして、次から次へとごみが排出されるのです。 紙コップやプラカップなどの使い捨てコップも同様にこのシステムで作られています。 以下をご覧ください。 |
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そもそも、紙は森から来ています。 紙コップをはじめ、ノートもチラシもお菓子の箱も、紙製品は、もとをたどれば1本の木から出来ています。製品を作る過程では、木を伐採することで有限な資源を消費し、また商品を加工する際に多くの水やエネルギーを消費し、CO2や有害物質を排出しています。 特に紙コップは、「口に触れる」という衛生上の理由で、リサイクルしたものや古紙を利用することが出来ず、「バージンパルプ」と呼ばれる新しい木からの製造しか認められていません。 (一口に紙と言っても、間伐材を使った製品や割り箸など、環境的に有効なものもあり、全ての製品が環境に悪いわけではありません。) 現在、世界では10秒に東京ドーム1つ分の面積の森林が伐採により失われています。このことは地球温暖化や生態系破壊など、地球に深刻な影響を及ぼします。もちろん私たち人間の暮らしにも。このままでいいのでしょうか? |
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生活のいたるところにプラスチック製品があふれています。 ペットボトル、CDのジャケット、お菓子の包装、シャンプーや洗剤や化粧品のボトル、買い物の時に拒まなければついてくるビニール袋‥数え上げればきりがないほど、私たちはプラスチック製品に囲まれて生きています。 これからの時代は、そんなプラスチックの「使い方を考え、選ぶ」ことをしなければなりません。 プラスチックの原料は石油です。石油製品は加工が簡単で、安く大量生産できるという利点があります。しかし、それを処分する際、多くの問題が出てきます。 『不燃ごみ』として最終処分される埋立地は、海や山を開発して作られています。安全に埋める為の土地はもはや無くなりつつあります。埋め立て処分したとしても、プラスチックごみは自然分解されることがないので、その土地に残り続けます。 『可燃ごみ』として焼却処分をする場合にも、焼却処理施設の性能が高くなければ、ダイオキシンなどの有害物質を排出する可能性があります。 日本は焼却炉の数が世界一多く、この小さな島国に何と全世界の7割もの焼却炉をかかえています。日本は世界の中でも類を見ないほど、CO2や有害物質を大気中に放出し、処理をする為に必要な多くの水やエネルギーを使っているということになります。 空にも海にも国境はないというのに。 |
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