ごみゼロナビゲーション

コアスタッフ対談

4月22日は、地球のことを考えて行動する日、「アースデイ」。
毎年代々木公園で開催されるイベント、アースデイ東京が今年はオンラインでの開催となり、iPledgeでも、コアスタッフとして活動するメンバーが参加しました! そこでの対談の様子をお届けします!




かえで:NPO iPledgeでは、ボランティアと共に野外イベントで環境対策活動に取り組んでいます。
例えば、毎年アースデイ東京では、ごみの原因となる使い捨て食器の代わりに、洗って繰り返し使えるリユース食器を導入することで、ごみの大幅な削減を実現しています。
今回は、こうした活動で、普段ボランティアをコーディネートしているコアスタッフのみんなに、話を聞いてみたいと思います!

●活動を始めたきっかけ

かえで:まずそもそも、みんな何でこの活動を始めたの?

あやか:私は中学2年生の時に、ボランティアとして参加したのがきっかけ。一番初めはGWにお台場での肉フェスの活動に参加しました。その時はただ、ボランティアをやりたいと思って。友達と参加しました。そこから、アースデイ東京やiPledgeのいろんな活動に参加するようになって、コアスタッフの姿に憧れを抱くようになって、私も高校生になったらやってみたいと思うようになりました。高校生になって何か新しいこと始めたい!という思いや、ボランティアについてもっと深く関わりたいと興味があったので、コアスタッフとして活動していこうと決めました!

まーちゃん:私もあやかと同じように、はじめは単発のボランティアで参加していて、初めてのボランティアはアースデイ東京でした。その時にガラッとボランティアのイメージが変わって。

環境対策のボランティアって何やるんだろう?ごみ拾い?ぐらいのイメージだったのが、リユース食器を使って環境負荷を減らせるって、環境問題に対する新しい考え方、ボランティアってこんな活動なんだ!って、色々知ることができました。あと、その時は高校3年生で、普段は同い年の友達としか話す機会がなかったので、いろんな年代の人と活動できるというのもすごく新鮮で、純粋に楽しいなって。

「ボランティアやってるの?えらいね。真面目だね。」ってよく言われるんだけど、えらいねと言われたいから始めたんじゃなくて、ボランティア活動が自分自身にとっても社会にとっても何か大きく得られるものだなと感じて、もっともっと長く続けてみよう、挑戦してみようと思ってコアスタッフになりました。


●コアスタッフって、どんな活動してるの?

かえで:コアスタッフは「イベントでボランティアをコーディネートしている」って言うけど、具体的にどのようなことをしているのか教えてください。

こーし:僕たちはイベント会場にごみ箱を設置して、そのごみ箱の後ろに立って、ごみと資源の分別を促すという活動をしています。コアスタッフはごみ箱の準備や片付けをしたり、来てくれたボランティアが気持ちよく活動できるためのサポートを主にしています。
例えば「今日はこういう活動をしますよ」、「注意事項はこうですよ」、「分別数は何種類あってね、こういう風に分別するんだよ」というのを説明したり、ミニゲームをして仲を深めて活動できるようにしています。

あとは、トランシーバーを持ってイベント会場を歩き回って、会場の様子をみんなで共有して共通認識つくるようにしています。プロのイベンターと一緒にやる活動なのでその分責任があるんですけど、達成感とかやりがいは格別だなと感じています。


●こんな瞬間が、楽しい!

かえで:一つのイベントに関わるとしても、たくさんの役割があるんだよね。コアスタッフとして活動している中で、こんな瞬間があるからやめられない、これがやりがい!と感じる瞬間はある?

あやか:色んな人と出会えて、その人達と交流できること!
コアスタッフの年齢や所属はそれぞれバラバラだし、参加してくれるボランティアさんはもっと多様で、例えば年齢も中高校生から50〜60代の方まで。出身も住んでるところも、ボランティアに参加する理由もバラバラ。そういった人たちと活動しながら、環境問題やボランティア、趣味について話したり、普段出会えない人達と交流するというのが、私はすごく好きです。ボランティアを通して繋がれたてっこともすごくいいなぁと思います。

もう一つは、活動後の大きな達成感。例えば夏フェスの活動だと、事前からコアスタッフ内でたくさん打ち合わせや準備をするので、そのイベントが無事終わった時には、チームの皆で一つの壁を乗り越えたという感動や大きな達成感を得ることが出来て、やってよかったなって思えて、いつもその達成感が好きです。

かえで:チームワークっていうのはそうだよね〜。私は、なんの変哲もない大学生、高校生の私たちが、「ペットボトルのラベルとキャップ分けてくださいね」とか、「燃えるごみはこっちですよ」って一声かけることで、その人がこれから分別するきっかけになる、少し環境を考えるような生活習慣にシフトするきっかけになるっていうのは、改めて考えるとすごいことだなって思っていて。色んなイベントに行けば行くほど、多種多様な人たちと触れ合い、声をかけることで、変化をもたらすきっかけができたんだって思えることが、私にとってのやりがいになっているなと思っています。


●アースデイの思い出

かえで:次の質問なんだけど、アースデイでの思い出がある人がいれば教えてください。

まーちゃん:はじめに言った通り、アースデイが初めてのボランティアだったので、思い出が詰まったイベントです。2回目のアースデイは初めてコアスタッフとして活動して、3回目は経験を積んだコアスタッフとしての役割を持って挑んで…。活動の中でも成長の過程に必ずアースデイがあって、すごく思入れがありますね。iPledgeにとっても、スタートダッシュとしてチームみんなでやろうっていう気持ちが高まるイベントだったりもします。

あとは私、アースデイ自体が大好きで、休憩時間も休憩せずに会場内走りまわっちゃうぐらい、色んなかわいい雑貨を見たりとか、美味しいもの食べたりするんです。その中で、オーガニックなもの、例えばシアバターのハンドクリームとかに目を向けるようになったり、洋服も好みが変わって、手作り感のあるものやフェアトレードを推進しているお店の服を選んだり、音楽の趣味も変わったり…。いいな、いいな、って思っている内に、気づいたら環境にも目を向けるようになりました。すごく素敵なイベントだなって思ってるので、来年はまた行きたいっていう気持ちでいますね。

かえで:そうだよね。活動以外にもいろいろ楽しめるっていうのは、アースデイの魅力なんじゃないかなって思います。他にも、これ買いました!とかある人いますか?

あやか:私は友達とお揃いで、ジュースのパックでできたポーチを買いました!フィリピンで作られているフェアトレードの商品で、もともと捨てられてしまうジュースのパックを、カバンやポーチに再利用して作られています。インパクトのあるデザインで見た目も可愛いのにエコな商品で、他に持っている人もいないからお気に入りです!

かえで:可愛い〜!ありがとうございます。みんなの話を聞いていると、私も代々木公園でのアースデイがまたとても楽しみになりました。


●どんな想いで活動しているの?

かえで:最後に、みんながコアスタッフとして、どんな想いで活動しているのか教えてください。

こーし:僕は、楽しむということを一番大事にしています。イベント会場はみんなが楽しめる空間だけど、人がたくさんいる以上、ごみはたくさん出てしまう。ごみは臭い汚いというマイナスなイメージがあるけど、だからこそ僕たちが活動することで、そのイメージを少しでも変えて、楽しいピースな雰囲気をごみ箱から発信していけたらいいなと思って活動しています。

あやか:私は、この活動は誰かにやらされてやっている訳じゃなくて、自分がやりたくて始めたから、自分の「やりたい」という気持ちを大事にして、積極的に色んなことに取り組んだり、相手に正直に自分の想いや考えを共有することを大切に活動しています。本気で相手とお互いに向き合うことで、より良いチームになっていくなと思います。

あと、自分の力で社会の中に影響をもたらしてるって、活動の中ですごく感じられるんです。1人の力だったら大きな影響は出ないけど、活動を通して、例えば来場者の環境に対する意識を高めたり、日常生活の行動に変化をもたらしたり、社会にちょっとした変化をもたらすことができているので、私はこれからもこの活動を続けていきたいなと思っています。

まーちゃん:私は、みんなの意見や考え、気持ちを大事にして活動しています。iPledgeのいいところとして、対等性を大事にしていることがあります。例えば、みんなあだ名で呼び合っていて、年上だから、年下だから、男だから、女だから、という考え方が一切ないから、どんな人の考えも大事にできるし、それいいなと思える新しい発見も生まれてくる。

それはiPledgeの活動だけではなく、他の色んなことでも同じように捉えられると思います。今はイベントもなかったり大変な中だけど、みんなでどうすればいいかなって考えて、今できることをしっかり取り組んでいきたいなと。家でもできることをiPledgeとしても自分としてもやっていきたいなと考えています。

かえで:みんな、ありがとうございました。ではこの座談会のコーナーはこれにて終了したいと思います。私自身も、みんながこういう想いで活動しているんだと初めて知る部分もあったのですごく色んなエピソードが聞けて楽しかったです。ありがとうございました!


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